忍者ブログ
年甲斐もなく愛猫と愛車と服とか靴とか アクセサリーとかについてクダクダ書いてゆくブログ。
Admin | Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


黒目を搾って酸化した果汁の渋味を垂らして
滝のように濡れてゆく暗い部屋を睨み
眼光の輝度を上げて透視力を発揮させ
眼球の白に血走る毛細血管を密集させて開拓してゆく
暗室に舞い降る塵の裏側に無数に光る世界の入り口を突き抜けて
影も生まれぬ暗黒に
見下ろしては見上げているんだ









・・・・・pi・・・・・・・・

   ・・・・見えますか?   ・・・・pi・・・・

・・・・  モニターに・・・・

・ ・・  ・・・・・pi・・・・・

・・・・ ・・  ・・・今・・・

 ・・ pi・・・・・・・・・

・・・   ・・映っている・・  ・・・

・・・・・  ・・pi・・・・・・

・・とても・・  ・・・ とても ・・・・

・・・・・・・  ・・ちいさな・・・

・・・  pi・・・・

・・・・・・・一つぶの  
     
 ・・・    ・・星 ・・  ・・・・・・

・ ・・  ・・・   ・・・・ ・・・・・pi・・・・・・








限りなく望の絶えた 闇の深さは限りなく
望郷への展望を避けるかのように
潤んだ星は 落ちながら上昇して
今は 遥か
彼方へ霞む   一滴の雫



「ずいぶんと
 
 遠くまで 
 
 来てしまった

 ここは 
 
 あまりにも 
 
 寒い

 もう 

 帰ろうか・・・」



宇宙に独りのアストロノーツ
脳味噌の 落下傘開いて
咲き乱れる 太陽光の鐘の音を 帆に受けて
集束する瞳孔をくぐり抜け 
時計回りに 舞い降りる





・・・ ・・・・・・・pi・・・・・

・ ・聞こえますか?   ・・・

・・・  ・・・pi・・・・・・

・・・これより  ・・・

     ・・帰還します 

・・  ・・・・・pi・・・

・・・・瞳の大気圏を抜けて   ・・pi・・・・

・・・・・・・原初の海へ  ・・・・
   
・・・・  pi・・    降下します ・・

・・・・  ・・・・・・pi・・・・・









「ああ
 
 あたたかい 

 なんて 

 なつかしい 
 
 熱だろう」





星を目差した 流れ星
破れた空の薄い狭間を抜けた時
朝陽が街の凹凸を 斜めに長く伸ばしてた



誰にも迎えられることなく

白い光に包まれて 生還した 宇宙飛行士

涙の海から 壁に見上げた 

故郷の星は 震える青




PR


両腕に褐色の植皮のある男が
連続する地割れの音色に目覚めた大地は
既に白銀に塩を吹いて干乾びていた
元凶は
一つの黄ばんだ太陽と
一対の棘を持つ二つ目の太陽の輝きの鋭さ


この炎天下でも 
植え込まれた皮膚を守る為に長袖を身に着けねばならない


瞼の中はいつだって沸騰している
全ては爛れている
全ては濡れている
そして
中耳は何時だってジクジクしている
多くの音は 多くの声は 痛々しい


だから
母さんの言いつけを
守らなければならない
腕に貼り付けられた 腹の皮を守らなければならない
太陽光線は敵だ
人の視線は敵だ
ぼくの両腕を そいつらが カリカリに焼きあげる


でも もう
痛み 熱にも やがて慣れた もう大概感じない
むしろ心地良い 今はもう この時間が間延びして
退屈が欠伸をしても暇じゃないくらいに
いろいろと 感じられることが 豊富なくらいに


ぼくが十三年かけて仕立てた 長袖が この両腕を守っている
ああ
太陽は あたたかい やさしい そして美しい
やっとそう思えるくらい大人になったよ


だから
しかめツラで 母さん 
言いつけを もう しないで


ビリビリに腫れ上がった ぼくの下腹部と脇腹の紅い線
そして眼の奥 瞳孔の洞窟の暗がりに
真っ黒に 焼きついた光景を 
貴女の純朴な 茶色の瞳に 映すことなど
叶わない ただの ぼくの夢想でしか ないのですから




鋏の翼で 錻力の鸛が
夜を 透明に 幾筋も 裂いて

  濡れて 輝く掌に 
  零れた 月の冷気
  限りなく 凍えた皮膚が
  一層 白く 硬化する

睡魔が 横たわって 繋げる
視覚の奥と 知覚の裏 
その曖昧な帯域に
黒い向日葵が咲き
黒い獅子が眠る
白鳥が首を垂れ 灰泥に沈みこむ
暗幕に 張り付く白い蔦 
闇路に 灯る白樺の列

  白光に満ちた 譫妄は 
  超然と 遡る 遠い 過去まで 
  徹底して 苦く輝く思い出を  開示する
 
捻り 絞られる眉間
鉄塔が 燃えながら 屈折する 
煤で 黒ずむ
路面は 軽金属の馬と 
摩擦熱を 競って 高め合う
放熱に 瞬きを 繰り返すと
瞼の裏に 雷光の軌跡 

  それは 乱反射する 
  真珠色の陽光と 
  一つの銃声が 交錯する瞬間に 立ち昇る 
  鮮烈な 美に 似て

黒と黒の 間隙に 滑り込む 
一筋の 揮発性の 赤は 
微かな光を 引いてゆく音 
その残響に 震える右手は 描く 
脳内に眠る 胎児の夢を 滲ませて
立ち昇る 青褪めた煙で 燻らして
夜の 深さを より深く

  鋭利な 眩暈
  その 通過音 
  その 尖端
  その 眩みの 最果て
  未来に

沸騰した頭痛が 産み落とす
音と色 
刻まれた静寂が 蒼く 靡く
砕かれた沈黙が 黒く 散る

  菩提樹の梢のように
 
硬直した 感覚神経に
張り付いて 酷く乾いた 蛹の罅から
無数の音像 映像が 流砂状に 溢出する最中

  まだ 
  明確な 意識を持って 
  目覚めて いられたなら
  藍色と 交じり合う 
  銀色の 雨の下

長く細い影が 背景を 綴じてゆく 
冷え切った 大気を 縫いながら
浮き沈む 視点は 転がる 水銀のように
軽やかに 電気的に 正確な流速で
鼓動に 付き従い

 
  白紙の上 疾駆する 文字列
  詩の 胎動に

風景は 霧散する 陽炎は 木霊する
意識の底に 朧に 衰弱してゆく 記憶の飛翔は

  幾度も 
  大脳という名の 子宮を 震わす

擦り切れた 子守唄を 狂おしく 口ずさみ
やがて 魂の重心に 命中する 一滴の 暗い棘

  この 黒い陣痛




手段を選んでいる暇は無い
明らかに 寿命は明滅している


秘められた 針の先端より細い穴

   門

その一点に辿り着くどころか
それすら模索している状態

   しかし

その在り処はともかく
ぼくは勘付いている
点の先に
全ての基準が溶け合う無限が
広がり続けていることを


体どころか 自我を残したまま
その点を通過することは不可能

   だが

ただの行方なのです
ぼくという現象の行方なのです
ぼくという火の行方なのです
行方という業なのです


願わくば 車輪が止まる時
点の向こうに この魂が在ることを


いや 魂すら通過不能だろう


探す
言葉で点を探す
回す
車輪を詩で回す


行方自体は 辿る道を選べない
行方自体は 着く先を選べない
炎は自らを現象だと悟れない


現象を固定する この車輪は止まらない


gate gate para-gate para-sajgate bodhih svaha.



体の芯へ 遠退いてゆく 温かさ
残るうちに 白い皺の波 平泳ぎで 進んで
時間から 離れた 遠くから
半目で 音の出ない ブラウン管 
回して 見て 目 回して
白い皺の渦から 2回転半捻りで 落ちてきた
眩暈で 墜落しながら 爛れてる窓 
流れていく 硬質な雫に 歪に映った
黄金の部屋で 上映中の 無声映画


サウンド・トラックには 賛美歌を
耽美な賛美歌?
黒人たちの 陽気な賛美歌を
BPMを 160で


電子のガムラン
電気仕掛けのシヴァ神が神楽を舞う
毛細血管の曼荼羅の迷路の果て 
アフリカのガネイシャが泣いている
トリプタミンをシャーマンに
ハポンの十二使徒が嘆いている
アンフェタミンをサラリーマンに
トーチャー・マシン・デミゴッド
黄金の西へ逃げてゆく
歪なナイフ 捩れたメス 錆びた剃刀
携えた 十本の腕 
乾いた血 擦って 苦い吹雪で溶かして
青い星で青い十字架の青い夜に降る 
螺旋状戦慄 
ヒンドュー・リズム・ロジカル・マシン
その速度 パンの琴線にも触れた
蹄 甲高くスパニッシュに鳴らしながら
角笛をケルティックに吹いた 祝福
銀色のささくれた
破片の結晶 舞い散る荒野
駆け抜けて
メリーゴーラウンド・サークル・ストーン
ひとつ ひとつ
運ぶんだ 
動脈を 鞭打って
マントラ・ヨーギ・リボルバー
激鉄を起こすんだ
アフガンの少年の瞳 
銃身の上を滑る星
撃たれる前に
撃て
撃たれる前に
打て
ミスター・ケージ
彼は銃で自由を手に入れた
彼は銃の威力を誰よりも知っていた
彼は自由の限界を誰よりも知っていた
ミスター・ケージ
彼は自由に身を捧げ
彼は銃に嫉妬され 
心臓に 一撃喰らって 破裂した
シニカル・チキン・ビリーバー
自慢の照準で 狙い撃つ
その直前
撃たれる前に 打ってやる
萎んだ翼で 飛翔しろ
メモリの書かれた硝子の円柱
その中で 泣いている子は
男の子の女の子の子供
漂白殺菌されたクリシュナ
古びた真鍮のコックをひねる
流れ落ちる
赤い舌で舐めた犬歯で噛んだ薬指
左回りに下水道に消去する渦を
ターンテーブルのチャクラで回して
ベッドの中でヴァイブする 
サンスクリット・エレクトリック・ジャバ・マシン
輪唱される神の名は
震動の振幅のみぞ知る
欲深い聖歌をサンプリングした
近未来のゴスペル




重油が雲のように流れうねる
粘液質の眠りの底に響いて届く
何色かの鐘の音色に共鳴する
筋肉繊維の無数の弦が共震し
開かれる眩暈と明晰の間の扉

甘く緩く脊髄を対流する
胸の鼓動の裏のリズムの熱に合わせて震える
皮肉が汗腺から陽炎のように立ち昇らせる
狼煙は限りなく透明に近い何色かで絡み合いながら上昇する

金属に穴を開けるオイル塗れのドリル
金属的に! 硬質に! 緩やかに! 温く! 生々しく!
意識を永く深く掘り下げる
ボーリング重機の尖端の進行の為のマーチ
激しく 速く 鋭く 不安定に 
回転するターンテーブルから零れる
摩擦熱が打つテンポは乾いた音で刻まれる時間の進行を自由に操る
上下左右に 早く 遅く 
急いで待つ


そう
まるで独りきりの 恋人の心のように 
揺れながら

ぼくは 恋がしたい

小さなメロディに
心を打たれた時の眩しさ
忘れずにいたいんだ 


ああ
思い出への扉が 今 開いたよ

けれど
踏み出す為の心があれば
その強さの芯に押されて
扉は いつだって 開くんだ

知っているよ 

ばかだね ぼくは 

いつも 酔っ払って 

廻り道ばかり しているよ






子孫よ 
白い鍵盤が赤く汚され 
衛生兵が興奮剤に溺れる時
歴史ある一族の名のもとに お前たちは 滅びる


旋律が止む
静寂
銃声
窓辺の鳩が飛び立つ
唇が そっと血を流す


グレーテ・・・
はしばみの茂みの中で
私は お前の純潔を


ここ グローデクで
ある者は股を裂かれ 
ある者は顎を砕かれ
また ある者は目玉を 
また ある者は腸を垂らし
続々と麻袋に詰められ 運ばれる


お前のピアノの調べを もう一度 聴きたい


黄金色の夕べ
パンと葡萄酒は甘く
優しげな親族の霊が集い
語らいは静か



※アトスウジツデカエレルアニヨリアイヲコメテ※



黙祷を銃撃する雨音
そして 重い棺の蓋が閉じられる


恒星が 二つ生まれ
星たちの運びが 古い一族の滅亡を記した その夜




君の包容力以上に ぼくの欲望以上に
この飛翔は力強い
その羽ばたきは 常識の追従を許さない
だが
舞いながら上昇し続けた その最後に
君がいたとしたら
この体は そこを死に場所にするだろう
亡骸を抱いてくれ


この心は それ以上やそれ以下を越す
新しい旅に出る
見据える者として
言葉どもを従者にし
又、それらの従者となり
新しい旅に出る


さようなら


舞い上がった 高みから行く末を突き落とす


波風の泡立ち 吹雪の咆哮
十字軍の末裔が 蹂躙してゆく
欲深い荒野
切り裂かれ 生もなく落とされる言葉達
猛き声を挙げることもなく 撒き散らしていくのは
詩の破片
残酷に刻まれた轍をなぞって
誰もいないここに辿り着いた者の名を
知る者は未だいない


ぼくは
詩作という発光音
その残響でありたい



プロフィール
HN:
ユキオ
性別:
男性
職業:
酔いどれ船乗り
趣味:
猫いじり ベスパいじり 古着屋巡り
自己紹介:
リアルにマダオ。
悲観的快楽主義。
最新記事
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
お天気情報
忍者ブログ [PR]

Designed by